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執筆者の写真JSBach文化センター

10/1 阿波藍はなぜ生き残ったか~金春マーチにのせて~通崎睦美トーク&コンサート

更新日:2023年11月12日




通崎睦美(つうざきむつみ)プロフィール

1967年京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバのソリストとして活動する中、2005年東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(指揮/井上道義)で、木琴の巨匠・平岡養一氏が初演した紙恭輔「木琴協奏曲」(1944)を平岡氏の木琴で演奏。2013年に上梓した平岡の評伝『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(講談社)で、第24回吉田秀和賞、第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。2018年4月には、ニューヨーク州立大学オスウィゴ校の招きで渡米。同大学をはじめニューヨーク州郊外の各地でコンサートやマスタークラスを行った。また、2000年頃よりアンティーク着物の着こなしが話題となり、600点に及ぶ着物コレクションやライフスタイルが様々なメディアで紹介されている。同時期より文筆活動を始め現在に至る。CDに「1935」「スパイと踊子」他。著書に『天使突抜一丁目〜着物と自転車と』(淡交社)『天使突抜おぼえ帖』(集英社インターナショナル)他。2021年、第39回京都府文化賞功労賞受賞。



今回お迎えする通崎睦美さんは、 往年の名⽊琴奏者・平岡養⼀(1907-1981)が愛⽤した1935年アメリカ製 ⼤型⽊琴を受け継ぐ⽊琴奏者であると同時に、1920∼30年代に作られた「アンティーク着物」のコレクター、 また京都市内にある戦前の⻑屋をリノヴェーションして使う京都暮らしの巧者でもあります。 <午前の部>では通崎さんに、⽊琴演奏を交えながら、今失われつつある⼤正時代から昭和初期を中⼼とした 古き良き⽂化について語っていただきます。<午後の部>は、佐藤阿波藍製造所20代⽬藍師・佐藤好昭さんと 通崎さんによる「阿波藍はなぜ⽣き残ったか」をテーマにした対談に続いて、演奏です。 阿波の⼈々にとって、ブルーといえば⼼に浮かぶ天然の「藍⾊」。通崎さんにとってのブルーは、明治∼⼤正期に 流⾏した化学染料の「⾦春⾊(ターコイズブルー)」なのだそうです。この2つの⾊についてもどんなお話が展開される でしょう。通崎さんの銘仙着物コレクション、佐藤さんの本藍染着物の展⺬も合わせて行われます。 お着物姿でのご来場者にはプレゼントがあります。心弾む木琴の音色!ご期待ください。



チケットご予約・決済が9/15よりサイトの「イベント」ページで可能になりました!午前の部、午後の部、対談トークオンライン、の3種よりご選択下さい。各回定員30名です。


紙媒体チケットご希望の方はお電話予約の上、下記のいずれかで当日までにご精算ください。


⓵銀行振込 阿波銀行 阿南支店(普) 1484898 

ジェイエスバッハブンカセンター ニッタキョウコ*恐縮ながら振込手数料はご負担ください

②市内プレイガイド

J.S.バッハ文化センター 090-8972-5134

黒崎楽器通町本店 088-653-6614

音楽喫茶みき 088-665-6678


朝日新聞文化面に掲載されました!

9/17読売新聞に掲載されました!

9/27徳島新聞にて掲載されました!


お客様の声

「通崎さんのコレクションを羽織れるなんて光栄です!最初の本のことよく覚えています。20年後に私が通崎さんの着物を着せてもらえるとは、本当によい機会でした。トークも演奏も素晴らしくて、耳と脳みそが喜んでました。素晴らしい企画をありがとうございました!」徳島市M.M.様


「通崎さんのコンサート聞かせていただきありがとうございました。間近で、木琴を聴けて良かったです。お着物のコレクションびっくり(*_*;

平岡養一さんのお話とても興味深く聞かせていただきました。私が小学生の時に、小学校に平岡養一さんが木琴の演奏にきてくれて聞いたのがすごく印象に残っていて、あの木琴か、と感動しました。」

徳島市Y.T.様


「素晴らしい藍染の公演と通崎睦美さんの演奏は神業のようで感動しました。」阿南市H.T.様



会場は美しい着物姿の来場者を多くお迎えし、通崎さんの銘仙コレクションも堪能いただきました。

封筒は昭和初期の銀座の街をイメージしたもの。東京行進曲(1929)の歌詞が書かれている。手前の着物は谷本天志さんデザイン(2007)通崎さんのシンボル、自転車をモティーフにしたもの。銘仙コレクションは1920〜60年代のもの。中通町の老舗呉服店婦久やさんのご協力をいただきました。

阪神ファンの通崎さん、1935大阪タイガース設立記念の帯を展示下さり必勝祈願🐯

藍師佐藤さんとの対談では、大正時代と第二次世界大戦の2度の絶滅の危機を乗り越えた佐藤家当主、そして日本でただ一人のプロ木琴奏者として復興に力を注ぐ通崎さん、「ひとりの人の情熱が百年の継承を生む」とそれぞれに伝統芸術を担う第一人者である熱い想いを交わされました。演奏会場には佐藤家伝来の本座鹿子着尺(江戸時代)と本阿波藍染本疋田総絞打掛(現代)、通崎さんのコレクションより鍵盤楽器柄の着物が展示されました。


当日会場に来られなかったおばあちゃまより


「昔は家に蚕さんがおって、桑の葉食べる音が屋根裏からしよったな。繭から糸を引いてな、ほの糸を染めてお母さんが、雨の日だけ機を織るんよ。晴れの日は畑せないかんけん、雨の日だけ。一日中織っても一尺くらいかなぁ…なかなか織れんのやけど、ほうしてお嫁入りの着物を持たせてくれたんよ。お母さんが織って、私が習いに行って着物を縫うてお父さんの着物やもみな持ってきたん。お父さんも着物着たらくつろぐ、言うて好きだったんよ。ほなけんどだんだん服が多うなって、着物は衣紋掛けやに掛けてあったんやけどビニル袋に入れたりもしてな。そうしたら、私が出掛けとる間に家のもんに捨てられてしもたんよ。今まで誰にも言わなんだんやけどな。あんなつらい事はなかった」徳島市K.M.様


このコンサートがなかったら、聞けなかったお話でした。


通崎睦美さんの木琴と松園洋二さんのピアノはそんな思いも感動の渦に巻き込む!「神技」と感想が出たのはバッハ初の名演でした。


佐藤好昭さんのお孫ちゃん😍も通崎さんのアンコール曲、バッハにスヤスヤ…調律平岡さん、展示を支えて下さった吉原美恵子さん、楽器運搬西本さん、渾身の企画を実現して下さった通崎睦美さんに心からの感謝と賛辞を捧げます。また、お迎え出来ますように!

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